今、今、今

ここ数ヶ月は絵本や児童文学、YAコーナーにあるノンフィクションなどを読んでいる。昔を懐かしんでいるのだと思っていたけど、いや、そうではないと気が付いた。あの頃ー5歳や10歳や17歳だと断言できないけどーに出会いたかった本たちを、今の私が選んで読んであげているのだ。それは生き直しに近い感覚だ。あの頃の私が読んでいたら、もしかしたら違った考えや選択肢がみつかったかもしれない。もう少し違う今になっていたかもしれない。不満や後悔からではなく、先に進むために、過去の自分を優しく慈しんでいるのだ。今、今、今、と数珠繋ぎになって現在が過去へと流れていく。いつからだって生き直せる。