2022/12/1〜12/3

11月はどこに消えた?

■12/1

中学からの友達と1年ぶりに会った。パイとキッシュのお店でランチ。生地にナイフを入れるとサクッと美味しそうな音がして、ワクワクしてくる。鮭とチーズの塩気とパイの甘さが口の中で混ざる。永遠に幸せ。

友達は相変わらず仕事と子育てに忙しそうだけど、なぜか昔から余裕がある。小柄で儚そうに見えるのに、実は軸が太くてまっすぐなのだ。会うとパワーをもらえる。ちょうど息子同士が同じ学年なので、子どものことを相談したり共感し合えるのも嬉しい。人に話を聞いてもらうというのは、自分の中に溜まっていたものをひとつずつ取り出して、虫干しするような感覚だ。風通しが良くなる。

■12/2

早朝にW杯、日本vsスペインを観た。スペインのパスサッカーはさすがだ。ボールを奪える気がしない。でもほとんどサッカーを知らない身としては、パス回しが延々と続くように見えて、少し飽きる。もっとドリブルで攻め上がるのが観たい。後半、早い時間に日本が2点取り、逆転。同時にやっているドイツvsコスタリカの試合の様子がたびたび実況された。その度に日本が予選突破できる条件が変わるので、スリリングすぎて胸が痛い、面白い。日本勝利。観てよかった。そのまま炊飯器をセットし、お米が炊けるまで仮眠したら案の定寝過ぎた。1日中、怠かった。選手たちは試合で動き回り、勝利して心も体もスッキリしているだろうに、観ている私は眠くて怠い。人の夢に乗っかっているだけの罰かな、なんて思った。

■12/3

近くの公園で落ち葉を使ったイベントがあった。娘はガールスカウトの仲間たちと落ち葉掃きのお手伝いをした。息子は私、夫と一緒に炭作りや草木染めを体験した。娘と違って、息子は五歳になっても人見知りする。遊具に知らない子がいるだけで逃げてしまう。幼稚園の門で園長先生に挨拶するのもやっとだ。(おそらく先生は聞こえていない)イベントの係の人たちが声をかけてくれても、なかなか返事ができない。こういう時、親はやきもきするが、根気強く見守っていくしかない。草木染めは使った草の名前を忘れてしまったけど、ハンカチが濃い黄色に染まって楽しかった。さつまいもを買って焼き芋にするコーナーは早々と売り切れていた。寒くてたき火の近くで温まる。薪や落ち葉がはぜる様子をずーっと見ていたくなる。落ち着く。火は原始的な記憶につながっている。