算数苦手

もともと算数が苦手だったが、加齢のせいか輪をかけて苦手になっている。

先日、娘の宿題をみながら、一瞬考え込んでしまった。直径24センチの円の中に、3つの小さな円が入っています。小さな円の直径は何センチですか。問題文の横にはすでに円の図まで描かれている。にもかかわらず、答えが出るまで3秒ほどかかった。ショックだ。何問か解くうちに、ようやく脳の算数担当部分にエンジンがかかりだして安心した。まだ娘の前で恥はかきたくない。それにしても、なんとポンコツな脳みそよ。

高校生の時、母親が担任と面談した際に、数学の成績がひどすぎると指摘されたらしい。普通なら、担任に子どもの成績不振を言い渡された親は、なんとか挽回する手筈を相談するだろう。なのに母は大真面目に「娘は右脳だか左脳だかの、理系を司る部分が弱いんじゃないかと思うんです」と訴えた。中学受験の時に、算数ばかり勉強していたのに成績が上がらず、半泣きになっていた私を不憫に思ったすえの結論らしい。当然、担任は「そんなわけない、娘さんの怠慢ですよ!」と呆れ返り、母まで叱られて帰ってきた。次の日に改めて担任から「脳のせいじゃなくて、君の勉強不足だからな。お母さんにもちゃんと伝えたからな」と念押しされた。担任の顔には思い切り「やれやれ」と書かれていた。どんな親子だと思われただろう。

放っておくとどんどん脳が錆びつきそうなので、子どもたちの宿題をみてあげるのは良いトレーニングになる。せめて小学生のうちは頑張りたい。