2022/10/8

何日か雨続きだったが、ようやく晴れた。明日はまた雨らしい。束の間の晴れだ、洗濯だ。タオルケットを干して夏にさよなら。

池袋の東京芸術劇場シアターウエストで観劇。

劇団印象『カレル・チャペック〜水の足音〜』

チャペックといえば犬のダーシェンカ、あとは『園芸家12カ月』と少しの短編しか読んだことがない。この劇では『ロボット』から『山椒魚戦争』を執筆している約17年くらいのチャペックと周りの人々、チェコの情勢が描かれていた。

民族、母語、小国としての立ち位置、ペンの力、文化に水を撒いて育てる…など響くものがたくさんあった。カレルの兄、ヨゼフの妻ヤルミラが子育てに時間を取られ、自分の仕事や勉強ができず憤るシーンは短いながら心に残る。後半の、少女に銃を持たせられるか逡巡するシーンも。政治や歴史についてもっと知りたくなった。未来のために。

帰ったら誰も洗濯物を取り込んでいなかった。すっかり冷え切った洗濯物をたたんで一気に現実に引き戻される。でも、あのチェコの人々と今の私たちだって、本当は地続きなのだ。